(旧)ふたりぼっち兄弟【BL寄り】


次第次第に朦朧としてくる芙美子だが、やはり気を失うことは不可だった。


しかし抵抗する力もなく、芙美子は無抵抗のまま兄弟の手によって二階に運ばれ、服が仕舞っているクローゼットに体を折り畳んで押し込まれる。



最後に「サヨナラ」と「シケた最期だな」の二言が飛んできた。



閉じられるクローゼット。



暗くなる視界、気配は遠ざかり、パシャッと水を撒く音に、物音、暫しの静寂。



そしてパチパチッと聞こえてくる音。



芙美子はハッと我に返り、周囲を見渡す。


赤々と明るくなる視界は決して外界の光ではなく、人為的に差し伸べられた光。いや炎。


クローゼットが燃えているのだと気付くのはその直後。


最後の最後の力を振り絞り、扉を叩き開けようとするが無意味。


芙美子はこの時、初めて子供に対して反省と後悔の念を抱く。




子供達を愛してやればこんなことにはならなかったのだ。




しかしそれも業火によって焼き消えるのだった―――…。