(旧)ふたりぼっち兄弟【BL寄り】



何 だ っ て ?



俺は二人の会話に割って入る。
「睡魔に襲われたのはいつ頃だ?」強く二人に聞けば、何を焦っているんだとばかりに首を傾げながら口答。

ファミレスを出て暫く経った頃だと教えてくれた。

異常に眠たくて家に帰るのが一苦労だった。
安河内は丁寧に説明してきてくれる。


二人も睡魔に襲われた…、ということは盛られてたのか。


俺は急いで携帯を取り出す。

アドレス帳から優一の電話番号を呼び出してコール。
嫌々アドレスを交換させられたことが不幸中の幸いだった。俺は優一が出るのを苛立ちながら待つ。

何度目かのコールで優一が出た。


『治樹! ついに俺にもデレてくれたのか! 治樹から電話くれるなんて初めてじゃん!』


いつものウザ口調で俺に話し掛けてくる優一に構わず、俺は捲くし立てるように聞いた。

昨晩、ファミレスから帰って何をしていたのかを。
近くに浩司がいるなら同じ事を聞いてくれるよう頼む。


『昨晩何してたかだって? 浩司、何してた? ファミレスから出た後』


近くに浩司がいるらしく、優一は俺の質問を浩司に投げ掛けていた。
そして優一は『それがさ』と、言葉を続ける。


『記憶に無いんだ。ファミレスから家に帰った後が…、気付けば俺、寝てて。ボーリングのし過ぎで眠気に襲われたっぽい。
あ、浩司も寝ちまったんだって。
揃ってボーリングのし過ぎで寝ちまったんだな。

で、治樹、それがどうかしたのか?
もしもし、治樹?』


―――…全員、盛られてた、だって?

そんな馬鹿な…、じゃあ、全員白…なのか?


誰もが被害者、になんのか?


『はーるーき?』

「―…突然悪かったな。じゃあな」


『あ、おい―……ツゥーッ、ツゥーッ、ツゥーッ』


俺は電話を切って呆然。

まさか、あの四人の中に犯人はいなかったっていうのか?