『―――…俺達はただ雇われただけなんだ。
下川って男をシメるよう言われてッ、俺達自身も仕事は別の奴から引き受けただけだから、依頼主が誰なのかは分からない!』
依頼主とは無関係なんだ。
ちなみに依頼料は三人で90万、一人30万も入るから食い付いただけなんだ。
命を乞うように、俺達をつけていたチンピラがそう俺に告げてきた。
依頼主が分からないなら用はない。
俺はすべてを白状した茶髪のチンピラに外の仲間を呼ぶよう指示。
大人しく従う馬鹿なチンピラと共に、俺は容赦なく三人纏めて骨を折ってやった。
骨を折るだけ、ならまだ可愛かったかもしれねぇけどな。
各々で爪を剥いでやったり、歯を何本や折ったからな、俺に多大な恐怖心を抱いたに違いない。
警察に言うことさえ恐怖だろう。
奴等は俺の残像に怯えながら日々を過ごす。
そんな非道な仕打ちを奴等にはしてやった。
でも当然だろ?
那智と俺を狙ったんだから。
俺ならまだしも、那智まで巻き添え食らうかもしれなかったんだし。
奴等は弟も狙ってたって白状したんだ。
当然の報いだ。
他人に危害を加えることに、俺は後ろめたさも罪悪感も何も感じねぇから、執拗なまでに非道な事が出来る。
我ながら恐れ入る性格だと思う。
俺は那智を連れて家に帰宅、午後11時半を回るところだった。
ぐっすりと眠っている那智を寝巻きに着替えさせて敷布団へ。
俺は風呂で汗と血を流して(血は勿論相手の物だ)、風呂から上がると寝巻きに着替えて居間でノート型パソコンを取り出し起動させた。
寝たい気持ちも当然あるけど、ちょっとばかし今回の事件を整理したかった。
俺は物事を整理をする際、大抵文におこして整理をする。
だから今回もワードを開いて、物事を文におこしていた。
手早くキーボードを叩いて、俺は那智が通り魔に襲われたことから今日のことまでを文に綴る。
特に今日のことは念入りに文章におこしていた。



