「んー…兄さま、とても眠い…んです」
目を擦る那智は欠伸を噛み締める。
やっぱ喋り疲れたんだろう。
気持ちを確かめるとはいえ、悪いことをしたな。
「おんぶしてやっか?」
那智に言うと、うんうん頷いて那智は俺に寄り掛かってきた。
本当に眠いんだろう。
俺に寄り掛かった途端、スーッスーッと眠りにつく。
「おい那智、せめて背中に乗ってから寝ろって」
って言って、那智を揺すり起こす。
起きやしなねぇ。
「那智、ほら、那智」
……。
起きねぇな。
…ん?
なんかおかしくねぇか?
俺がこんなに揺すり起こそうとしても、反応すらしないなんて。
「那智、おい那智。起きろ。那智、なーち」
どんなに揺すっても那智はスーッと寝息を立て眠っている。
おかしい、絶対におかしい。
これじゃまるで那智、眠らされてるみてぇな…眠らされてる?



