あたしが守りたいのは、都築くんとの関係。
それと、都築くんとの時間だ。
その時間を幸せだけで埋めたいって思ってたけど……。
そんなの、違う。
都築くんは、元カレとは違う。
ツライ事でも、苦しい事でも。
都築くんとなら、一緒に乗り越える事で、きっと意味を持つのに……。
ふたり一緒なら、大丈夫なのに。
想う事に必死すぎて、ひとりで空回ってた。
「……ごめんなさい」
俯いて謝ると、都築くんは軽いため息をついてから、あたしの頭をポンって撫でた。
「おまえは俺に頼るのはズルイだとかそーいう風に思ってんだろうけど、そんな事ないだろ。
俺、当事者なんだから、一緒に戦わせろよ」
「うん……。でもね、誤解しないで欲しいの」



