「弱い部分も泣き虫な部分も、図太い部分も。
おまえの事だったら、なんでも受け止める。
だから、おまえもちゅうちょしないで思いっきり飛び込んでこいよ」
「……」
「おまえ、頑張りすぎなんだよ。
いつか息切れするだろ」
はぁ、って軽いため息をつかれる。
それから、都築くんは呆れた顔をして笑った。
「つーかおまえ、自分で思ってるほど強くねーから。
本宮ん時、俺の前で何回泣いたと思ってんの?」
「……」
「俺は、何度泣き疲れても面倒だなんて一度も思わなかったし、むしろ本宮には見せられない部分を俺には見せてくれてるって思えて嬉しかった」
「……ホントに?」



