静かだったところに急にバタン!なんて音がするからびっくりして振り向く。
続いて聞こえてきたのは、カギのかかる音。
その後、閉まったドアの向こうから声が聞こえてきた。
『ばっかじゃないのー? こんなんに引っかかって』
「……ああ、選択肢増やしたんだ」
『は?』
「体育倉庫か裏庭の物置って話だったから。
まさか放送室っていう選択肢が増えてると思わなくて。
……2-2の、三田さんに大杉さんだっけ」
『な、なんで知って……』
慌てて言った後、ふたりは少し黙る。
そして、気を取り直したように笑い出す。
『とにかく、ここでちょっと反省すれば?
ここ、北校舎だし、ヘタすると明日まで誰もこない可能性もあるけどねー』
「反省って、なにを?」



