恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*

「都築くんを困らせるような事は、あまり言いたくないんだ」


好きな人のためだったら何でもしたいけど。

好きな人の迷惑にはなりたくない。


そういう気持ちが常にある。



必死に追いかけてきた幸せが、今初めて手に入ったから。






顔をあげると、心配そうに顔を歪めた佐藤さんが映って、慌てて笑顔を作った。


「大丈夫だって！　心配しないで。

あたし、本当に修羅場とか結構慣れてるし」

「でも、ちゃんと都築くんにも、」

「本当に大丈夫！」


強く言い切ってから佐藤さんを見て、微笑む。