「……ふーん」
ちょっとだけ納得いかなそうに呟いた都築くんを、こっそり見てみる。
チラって、本当にバレないように見たのに。
じっとこっちを見る都築くんとバッチリ目が合った。
「あ、食べる？」
笑顔でお弁当箱を差し出すと、都築くんが中を覗く。
今日のお弁当は、サンドイッチ。
タマゴ、ハム、カツと、それぞれにきゅうりだとかレタスが一緒にはさまってる。
別の小さいタッパに入ってるのは、缶詰の白桃を一口サイズに切ったモノ。
「弁当とか、おまえが作ってんの？」
「うん。うち、共働きだし、自分でできる事はなんでも自分でやりなさいって言われて育ったから」
「ふーん。……ああ、だからおまえ、なんでもひとりで解決しようとするんだな」
