恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*



「……なんか、視線を感じる。

あたしが同じ中学じゃないってバレてるから?」

「俺たちがびしょ濡れだからだろ」


走って着いたオシャレなカフェ。

“東中学校24期生貸し切り”って看板がかかってるドアを開けると、オレンジ色の間接照明が店内を演出していた。

同じ色のダウンライトと、それに照らされる、こげ茶色で統一されたイスやテーブル。


シンプルだけど、すごく雰囲気のいいお店。


そんな店内は、すでに集まってる学生で賑わっていた。

2階まであるお店だけど、いくらなんでも詰まりすぎだと思う。

っていうか何人いるんだろ……。


卒業してまだ2,3年だから、集まりもいいのかもしれないけど。


場所にたいして人口密度が高すぎる。