イスに座ったままチラっと見ると、先輩もあたしを見ていたのか、目が合う。
「初めての会議、疲れた?」
「ちょっとだけ。でも、頑張ります。
本宮先輩の片腕になれるように」
ははって笑った先輩が「心強いな」ってまた笑う。
その笑顔を見ただけで、なんかもうマズイくらいに胸が締め付けられて、そのまま気持ちが言葉になって出そうになる。
それをなんとか抑え込みながら、笑顔を作って見せた。
『先輩を困らせるような事、しないから。
……だから、お願い』
あたしの必死の想いに、困りながらも笑顔を返してくれた先輩。
半年前のあの約束を破るわけにはいかないから。
ぐっと気持ちを堪えて笑顔を作った。



