恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*



こんな告白……、初めてでドキドキする。


けど……、けど、あたしは本宮先輩が……。


答えようとして口を開けた途端、都築くんが小さく手を上げた。

“待った”っていうような仕草に黙ると、都築くんが佐藤さんに近づく。


そして。


「佐藤の気持ち、ずっと気付けなくて悪かった」


佐藤さんを見下ろしながら、真面目な顔した都築くんが言う。

見上げる佐藤さんの頬はほのかにピンク色に染まっていて、残った涙が瞳をキラキラさせていた。


「でも、こいつの気持ちは、今聞いた通りだから。

ずっとツラい思いしながらも、本宮だけを想ってる。

こいつは、何も悪くない。

だから、何かにあたりたいなら俺にして」

「……都築くん」

「俺の問題に、こいつを巻き込んだりしたくないんだ。

俺が勝手に好きでいるだけだし、沢村は関係ねーから」