恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*



 ※※※


初めての生徒会。

行われたのは、簡単な自己紹介とこれからの活動内容。

初めて選出された、あたしとか都築くんとか1年の子は、配られたプリントにただ目を通すだけ。


動いていたのは、本宮先輩と副会長だった。


ホワイトボードに活動予定を書きこむ姿も
意見を求める姿も、カッコいいなー。

なんかもう、本宮先輩の触ったペンですらカッコよく見ちゃうし。


なんて、禁断症状にしばしば襲われたりもしたけど。

先輩に選んでもらった身でありながら、半端な仕事はできないから。


気を取り直して会議に臨んだ。


「じゃあ、次の会議は1週間後の水曜日放課後で。

来週から文化祭の準備に取り掛かるから、そのつもりで。

来月からは、文化祭実行委員も選出されるから、一緒に活動するのも覚えておくように」


「解散」っていう先輩の声で、集まっていた6人の役員が立ち上がる。

きちんと会議に出席していた都築くんも、さっさとドアから出て行った。


そして。

生徒会室には、あたしと……本宮先輩だけ。