恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*



「なんでこんな事されるのか、心当たりがあるんじゃないの?」

「ないよ。

影でコソコソ嫌がらせされるような心当たりはないし、卑怯だとか汚い事とかした覚えもない」


そう言うと、佐藤さんはバっと顔をあげてあたしを睨む。

本当にあたしを憎んでるみたいな、そんな目だった。


「生徒会長と付き合ってるくせに、都築くんにまで手出してるのに?!

そんな勝手な事しておきながら心当たりがないなんて、よく言えるねっ!

女として最低っ」

「それ、違……、」

「気分いいでしょ。

生徒会長にも都築くんにも気にかけてもらえて!

でも、あたしは許さないからっ! 

そんな軽い気持ちでふたりの間ふらふらしてるなんて、絶対許せないっ」