「なんでこんな事されるのか、心当たりがあるんじゃないの?」
「ないよ。
影でコソコソ嫌がらせされるような心当たりはないし、卑怯だとか汚い事とかした覚えもない」
そう言うと、佐藤さんはバっと顔をあげてあたしを睨む。
本当にあたしを憎んでるみたいな、そんな目だった。
「生徒会長と付き合ってるくせに、都築くんにまで手出してるのに?!
そんな勝手な事しておきながら心当たりがないなんて、よく言えるねっ!
女として最低っ」
「それ、違……、」
「気分いいでしょ。
生徒会長にも都築くんにも気にかけてもらえて!
でも、あたしは許さないからっ!
そんな軽い気持ちでふたりの間ふらふらしてるなんて、絶対許せないっ」



