色んな考えがぐるぐる回ってた。 そんな中で、都築くんの顔がちらつく。 あたしの事を応援してくれてるからなのか、昨日キスされたからなのか。 カサカサ揺れる葉っぱのせいなのか。 ムスっとしたいつもの都築くんの顔が、頭の中に浮かぶ。 「……せ、先輩っ」 先輩の手が頬に触れて、あたしの顔を上げさせる。 「……唯」 あたしを呼ぶ声が、甘く切なく聞こえる。 距離を縮める先輩を、じっと見つめた。 そして。 「唯?」 先輩の胸をそっと押したあたしを、先輩が見つめる。