「……水道で洗ってきた方がいいんじゃない?
水道もだけど、保健室行って目薬とかで消毒した方がよくない?」
津田さんが覗き込むようにして聞いてくる。
授業を抜けるとか、あんまりしたくなかったけど……。
ダメだ。痛い。
「うん……、ごめん。そうする。
千春、先生に言っておいてくれる?」
「了解。っていうか、ひとりで歩ける?」
「うん。右目見えるから平気」
そう言って立ち上がってから、昨日の会議の事を思い出して津田さんを振り返った。
「あ、津田さん」
「えっ……、なに?」
呼んだだけなのに、津田さんはびっくりした顔してあたしを見る。
「文化祭の有志、2時の枠取れたよ」
「え……、」
反応を不思議に思いながらも伝えると、津田さんは少しだけ顔をしかめたように見えた。



