「津田の事なんか構うな。
あいつ、おまえの誠意が通じるような女じゃねーし」
「そうでもないと思うけど。
でも、相手選んで遊んでもゴタゴタする事もあるんだね」
「遊んでねーよ。津田とは何度か学食とかで一緒に食ったぐらいだし。
大体、同じクラスだとか、あとあと面倒だろ」
「え……っ、学食だけ?!」
驚いて聞くと、都築くんが顔をしかめる。
「おまえ、本気で俺が津田と付き合ってたと思ってたとか?」
「だって……、津田さんの入れ込みぐあい、すごかったし。
付き合うまではいかなくても、そういう関係だった事があるのかなって思ってた。
……そっか。完全な片思いなんだ。なんか、すごい親近感」
「あんなんに親近感感じんなよ」
苦笑いする都築くん。
言い方からして、完全に津田さんはアウトらしい。



