都築くんが生徒会に入ったから、少しでも協力したくてしてくれた事なのかも。
そう思うと口調が自然と優しくなる。
「外部からの参加だし、少しは優遇してくれるかもしれないから、一応先輩に言っておくから。
ただ、期待はしないでね」
「……」
津田さんは、バツが悪そうな顔をしたまま、何も答えなかった。
※※※
「おまえ、バカじゃねーの」
「……言われると思った」
放課後、生徒会室に向う途中。
笑って答えると、隣を歩く都築くんは、はぁ、とため息をついた。
掃除が終わったばかりの廊下。
都築くんと並んで歩いてるせいか、すれ違う女子生徒からの視線が痛い。
噂も順調に広がってるみたいだし、仕方ないけど。



