「…ゆず。私、いつも一生懸命に頑張ってるあなたを応援してた。経験者に負けないようにって頑張る姿、とても楽しそうで…」 「…」 「努力するって簡単なようで難しいんだよね。でも、ゆずはそれを楽しさに変えてやってた。…なのに…突然コートから消えた」 『バスケ部ヤメロ』 『いるだけでウザい』 『調子にのんな』 『もう、姿見せんなよ、ブス』 あの日の事がフラッシュバックする。 ハンドルを握る手が震えた。 「ゆず…?」 「…ごめんね、何でもない…」 血の気が引いていくのが自分でもわかった。