バスケットをしなくなって、私の心の中はポッカリと穴が開いてしまった。 「やめてくれて本当よかったー」 「これで、楽しく部活できるね!」 放課後に部室に向かうカズミやサエの楽しそうな声が聞こえてきた。 今まで見た事がない、とても嬉しそうな表情を2人ともしていた。 3年生が引退したために、これからは、1年生からもどんどんメンバーが選ばれるだろう。 でも、もう私には関係のない事…。