何も無しにここに、こんな風にしていることは、やっぱり無理なことなんだ。 それに、やっぱり私は、桂さんの側にいた。 少しでも信頼されていた。 裏切られたけれど、未来から来たことを信じてくれて 居場所だと思ったことも確か。 沖田さんは、沖田さんは、裏切るかな? 私が未来から来たと知って、私を利用したりするのかな? 一度裏切られた傷は深い。 「……菅野さん。私は、あなたが何者であろうと、君が望む限り、君を守ります」 深いその傷を、沖田さんに見せても、いいのだろうか?