「で、ですよね」 としか言いようがないのですが!? 困るってば! 「……それにしても、なんであんたは笑っていられるんだ」 見据えられて、私はゴクリと唾を飲んだ。 斎藤さんの質問に、困ってしまったから。 「あんたは長州の人間だろう? 帰りたくはないのか?」 ぐっと押し黙る。 「……………」 そりゃあ帰りたい。 元の世界に。 けど、言えないよ言えない。 「だ、大丈夫ですよ、あ、そうだ、沖田さんの所に行きたいんですけど、 わからないので案内して頂けませんか?」 とりあえず、笑え私。