キョトンとした桂さん。 ですよね。 でしゃばり過ぎてるよね。 「では、頼もうかな」 「やっぱり私じゃダメですよね………って、え!?」 いいの!? 「じゃ、あの池田屋って看板出てるとこだから、よろしく」 よろしくされた!! え、お、え!? 「桂さんは……?」 「会合が終わるまで近くにいるよ」 それを聞いてホッと一息。 「……じゃあ、行って来ます」 こうして私は歴史の表舞台に足を進めていった。 一八六四年。六月五日。池田屋事件