私は必死に沖田さんに手を伸ばした。 こんなお別れなんて嫌だ……! 沖田さん……………! 「…………離れたくないです……!好きです………!」 沖田さんの、側に、いたい。 沖田さんは私の手にそっと触れた。 それなのに感触がしない。 感じるのは体温だけ、 「………待ってます」 パアアアア………………!! 光りはやがて私を全て包み隠してしまった。 そこに、藤の花だけを残して。 第六章(完)