「不治の病だよ。一度かかったら咳をして血を吐いて、痩せて、最後は死ぬんだよ」 そんな、 沖田さんは、 「違う、沖田さんは死なない」 「いや、あくまでもだよ。俺は見てないからわかんないからさ、違うんなら違うよ」 「そ、そうだよぉ、そんなわけないんだから、あはは、あっ!お母さん男っぽくなるのやめてよ気持ち悪いよ」 「だから男だってば、ま、正直どっちでもいーけど」 そんなわけない そんなわけない 目の前の恐怖を見ないふりして私は笑った。