「ほら、原田さんてば着物穴だらけで」 「なになに俺の話し?」 ビクッと肩を震わせた。 なぜなら目の前に原田さんがいたから。 噂をすればにもほどがあるでしょ!! 「いつの間に…!」 「え、今」 「ビックリしたじゃないですか!」 「あはは悪い悪い、お二人さんが楽しそうだったからつい」 原田さんは縁側の下から私達を見上げて意味深にニヤリと笑った。 「斎藤がこんなに話すのなかなか無いしな、どういう心境の変化かね」 「……なんのことだ」 「なんのことー?」 「うわあ!!」