「……本当、知りませんから」 声さえあげるすきもなく、沖田さんの手が私の後頭部を抑えて それから考えることも出来ないまま、瞳も閉じれないで私は息を止めた。 沖田さんと、キスしてる………。 気付かなかったけど、凄い心臓煩い。 息、苦しい……っ だけど 嬉しい。凄く幸せな気分だ。 「………………私は酔っています。菅野さんも」 唇が離れて、沖田さんは私の耳元でそう囁いた。 私も沖田さんも酔ってるの。 「はい、沖田さん」