「どないしたん?」 「ひぎゃ!!」 肩を落として気を抜いた私の背後から、ひょっこりと声をかけてきた誰か 驚いて振り返ると 「お、お母さん!?」 お母さんがいた!! 「なんでうちがあんたのお母さんなんよ。そんなわけないやろ?うちまだ20になったばっかりやのに」 それに、と彼女は続けた。 「うちは男や」 「え、ええええええ!?」 どうみてもお母さん! ちょっと綺麗過ぎるかな、とは思うけど彼女は私のお母さんにそっくり過ぎた。 「それよりあんた、新撰組と一緒に久坂さん探しに来た娘やろ」