ついていけなくてただボーとしていると 「〜あだな目元に春の風〜恋は宮川〜」 とっても透き通った艶のある歌声が近くに聴こえた。 目の前のお茶屋さんの2階からだ。 見上げるとそこには、2階の窓からこちらを見下ろす美人さんが一人 目元が少し紅っぽくてほろ酔いなのかなって、 「……あんたら、お客?…」 少し唄とは違って低い声 女なの?男なの? 「さぁどうでしょう」 沖田さんはカチャリと刀に手をそえた。 「……新撰組だ!御用改めである!」 急な討ち入りに私は置いていかれてる。