満天の空に沖田さんの後ろ姿が消えて無くなりそうで 私はついていくのに必死でキュッと沖田さんの羽織りを掴んだ。 私には沖田さんが必要です。 沖田さんは歩きながら少し振り返って笑った。 「怖い?」 「少しだけ」 そう、と沖田さんは呟いて、私の手を握る。 沖田さんがいなくなりそうで怖い? 久坂さんのところに行くのが怖い? なんだろう? 未来を変えるかも知れないことが怖いのかもしれない。