最初こそは警戒していたけど、今じゃこれ、 沖田さんとは結構話す仲にまでなっていて、斎藤さんは相変わらず無視され続けていて それ以外はあんまり話す機会もなく、無縁状態だ。 そんなならちゃっちゃとすることやって、私に話す場を与えてくれたらいいのに なんて上から思うこともしばしば。 「沖田さん」 「私、どうして閉じ込められたままなんですか?」 「え?」 あー、と沖田さんは困ったように笑った。 理由があるようだ。 「今別のことが問題になっててね」 と沖田さんが人差し指を立てて博士のよう。