山崎さんが少しガッカリしたような声だ。 「ですね、あ、でもしりとりしましょうよ」 「え、いや、そーんな俺も馬鹿じゃないっすからー」 って言いながら山崎さんの声がだんだん遠くなっていった。 「え?え?」 「い、行っちゃいましたね」 え!? いきなり沖田さんと二人きり!? 「おおお沖田さん」 「なんですか?」 扉の向こうから聞こえる声 それだけに無性にドキドキした。 「今日は、もう巡察行ったんですか?」 「今日は夜番なんですよ」 「そうですか、気をつけてくださいね」