失礼だけどニコニコしてる雰囲気が強過ぎて驚きばかりだ。 しばらくしてから、フッと部屋に明かりが灯り、視界が広がった。 沖田さんが蝋燭に火を燈してくれたらしい。 「……お、沖田さん」 「本は?本を取りに行ったんでしょう?」 「え、あ、はい。よくお分かりで」 沖田さん、やっぱり完全に怒ってらっしゃる。 そりゃあそうだろうけど ここまで来ると戸惑うことしかできなくて私も必死だった。 私のすぐ側真正面に沖田さんは座り込み、私を見つめる 「なんで長州の人間と居たんです」