「……何してんだお前」 「ぎゃっ!土方さん!」 いつのまにか、軒下を覗いていた私を縁側の上から凝視していた土方さんがいた。 驚き過ぎて変な声出しちゃったよ。 「…お前本当に勘鋭いのか?」 「え?」 「…いや、なんでもない」 とりあえず立て、と命令されて渋々立ち上がる。 怖いんだよー、本当ー、 「何してたんだ?」 「別に、なんでもないっすよ」 土方さんに正直になりたくないっていう無駄な私の反抗。 「あ?」 どすのきいた声で睨まれたけど、私もふて腐れたように視線をそらした。