「放してっ!!」 私は思いっきり都賀くんの手を 振りほどいた。 「満月は俺から逃げるんだね? なら、逃げられないように しないとね………」 都賀くんは正気じゃなかった。 都賀くんは台所に行くと 手にナイフが握られていた。 「いやあっ!!!」 殺される!! そう思った私は靴も履かず、 外へと逃げ出した。