振り返ったときの 沢谷の顔は真っ青だった。 「都賀くん…」 俺はグイッと沢谷の胸ぐらを つかんだ。 「お前、俺達の話 聞いてただろ?」 「何も聞いてない…よ」 沢谷は俺と目を合わせないように 背けた。 こいつは脅かしがいがある。 俺は心の中で笑った。