「外事部の人間は余程部下を信用してねえんだな」
棘の含んだ加藤の言葉を聞き流すかのように、
「事が事だけに、公には捜査出来ないからね」
と言った。
河津の言葉を引き継ぐように、三山が身を乗り出して話し始めた。
「川合さんのコンピューターを監視して、捜査内容を外部に漏らしていた経緯が判ったの」
「情報のセキュリティに関しては本庁一番も形無しだな」
「返す言葉も無いけど、内部から手引きしていた人間がいたんだもの」
「内通者がいたのか?」
「下山課長……」
「下山って、あんたの後を継いだ課のトップじゃねえか」
「ええ。それも、直接自分がやっていたのではなく、課内の部下を使ってね」
三山が朝岡由美子の件を説明した。
「じゃあ、その人間は同僚の監視をしていたとは知らなかったという訳か?」
「そう。巧妙にクッションを置いてね」
「下山課長が死んでしまったんじゃ、それが事実かどうか闇のまんまじゃねえか」
「その下山課長だが、三山君から話を聞いた後、いろいろ調べたのだが、どうも消された可能性が高い……」
いきなり穏やかなではない話になり、部屋の中が一気に緊張感で包まれた。
棘の含んだ加藤の言葉を聞き流すかのように、
「事が事だけに、公には捜査出来ないからね」
と言った。
河津の言葉を引き継ぐように、三山が身を乗り出して話し始めた。
「川合さんのコンピューターを監視して、捜査内容を外部に漏らしていた経緯が判ったの」
「情報のセキュリティに関しては本庁一番も形無しだな」
「返す言葉も無いけど、内部から手引きしていた人間がいたんだもの」
「内通者がいたのか?」
「下山課長……」
「下山って、あんたの後を継いだ課のトップじゃねえか」
「ええ。それも、直接自分がやっていたのではなく、課内の部下を使ってね」
三山が朝岡由美子の件を説明した。
「じゃあ、その人間は同僚の監視をしていたとは知らなかったという訳か?」
「そう。巧妙にクッションを置いてね」
「下山課長が死んでしまったんじゃ、それが事実かどうか闇のまんまじゃねえか」
「その下山課長だが、三山君から話を聞いた後、いろいろ調べたのだが、どうも消された可能性が高い……」
いきなり穏やかなではない話になり、部屋の中が一気に緊張感で包まれた。



