「誰かさんに仕込まれたせいかな」
「間違っても俺じゃねえな。あんたをデカとして最初に認めたのは、前嶋さんだ」
二人は共通の元上司を思い浮かべた。
特に三山にとって、前嶋という元上司は刑事として最初に拝命した時の係長であった。
その元上司は、夏を迎える前に癌で他界している。
「デカ辞めちまうのは、いつでも出来る……て、前嶋さんに言われちまうかもな」
「うん……私もこのままやられっ放しじゃ悔しいもの」
「よっしゃ。なら、早いとこ病院とおさらばしなきゃ」
「おさらばって、加藤さん、まだ抜糸も済んでいないのに」
「ただ問題がある」
「問題ですか?」
「俺達には捜査権限が無い」
「所轄がって事ですか?」
加藤は瀧本の顔を思い浮かべた。
「俺達が捜査協力をするって言っても、あのコチコチの叩き上げじゃあ、どうにも融通が利かんだろう」
コチコチの叩き上げという言葉が、加藤の口から出るとは思いも寄らなかったものだから、三山は思わず笑ってしまった。
しかし、その笑いも直ぐに消えた。
「間違っても俺じゃねえな。あんたをデカとして最初に認めたのは、前嶋さんだ」
二人は共通の元上司を思い浮かべた。
特に三山にとって、前嶋という元上司は刑事として最初に拝命した時の係長であった。
その元上司は、夏を迎える前に癌で他界している。
「デカ辞めちまうのは、いつでも出来る……て、前嶋さんに言われちまうかもな」
「うん……私もこのままやられっ放しじゃ悔しいもの」
「よっしゃ。なら、早いとこ病院とおさらばしなきゃ」
「おさらばって、加藤さん、まだ抜糸も済んでいないのに」
「ただ問題がある」
「問題ですか?」
「俺達には捜査権限が無い」
「所轄がって事ですか?」
加藤は瀧本の顔を思い浮かべた。
「俺達が捜査協力をするって言っても、あのコチコチの叩き上げじゃあ、どうにも融通が利かんだろう」
コチコチの叩き上げという言葉が、加藤の口から出るとは思いも寄らなかったものだから、三山は思わず笑ってしまった。
しかし、その笑いも直ぐに消えた。



