相馬春樹……。この名前も偽名なのであろう。
加藤は、男が見せた不敵な笑みを何度も思い浮かべた。あの場面で、ああいう笑みを浮かべられる人間を見た事が無い。
単に殺人で快楽を感じるといったタイプとも違う。殺人を、というよりは、闘う事に喜んでいた。
映画やドラマの世界でならば、ああいった殺人マシーン的な人間は存在するだろう。
だが、現実世界の中では、そういう人間が生きられる場所は限られる。
日常の中ではなく、非日常の緊張感の中で生きている人間……
そんな印象を加藤は、男と対峙していた時に感じたのだ。
本庁時代、ナイジェリア系ギャングの男を捕まえた事があった。
彼は、本国で八年間兵役に就いていた。その間、内戦で反政府ゲリラを何百人と殺したという。
大袈裟に聞こえない程の薄気味悪さが、彼にはあった。
日常的に人を殺し、また、いつ自分が殺されるかも知れない中で生き抜いて来た……真っ当な神経はとっくに失われたのだろう。
その時に感じたものを、あの男からも嗅ぎ取ったのである。
自衛隊……
この三文字が、何度も点滅した。
加藤は、男が見せた不敵な笑みを何度も思い浮かべた。あの場面で、ああいう笑みを浮かべられる人間を見た事が無い。
単に殺人で快楽を感じるといったタイプとも違う。殺人を、というよりは、闘う事に喜んでいた。
映画やドラマの世界でならば、ああいった殺人マシーン的な人間は存在するだろう。
だが、現実世界の中では、そういう人間が生きられる場所は限られる。
日常の中ではなく、非日常の緊張感の中で生きている人間……
そんな印象を加藤は、男と対峙していた時に感じたのだ。
本庁時代、ナイジェリア系ギャングの男を捕まえた事があった。
彼は、本国で八年間兵役に就いていた。その間、内戦で反政府ゲリラを何百人と殺したという。
大袈裟に聞こえない程の薄気味悪さが、彼にはあった。
日常的に人を殺し、また、いつ自分が殺されるかも知れない中で生き抜いて来た……真っ当な神経はとっくに失われたのだろう。
その時に感じたものを、あの男からも嗅ぎ取ったのである。
自衛隊……
この三文字が、何度も点滅した。



