「お願いが……」
「三山さん、無理して喋らないで下さい。まだ容態が安定してませんから」
「急ぐんです。か、加藤さんを……」
脈を測っていた医師は、充血した目を見開いて訴えて来る三山に、気圧されそうになった。
「加藤さんというのは、お知り合いの方ですか?」
「大事な…大事な話があるんです」
医師は暫し返答を躊躇った。
意識が戻ったとはいえ、容態は正直言ってまだ予断を許さない。
何といっても、至近距離から銃弾を四発も浴びたのだ。
彼女の腎臓は、片方が損傷し、右の肺も穴が開いたのだ。普通なら死んでもおかしくない。
面会など無理だ。しかし、彼女は警察官であり、しかも事件の当事者である。
急を要する話とは、恐らく事件に関わる事に違いない。
「判りました。ですが、来て頂いても長い時間の面会は無理ですからね」
「あ、ありがとう、ございます……それと、私の…私の持ち物を」
「それなら、全部こちらにあります」
そう言って看護師の一人が、ベッド脇のロッカーから三山の私物を取り出した。
それを手渡された三山は、財布やケータイ電話等と一緒にあったそれを見て、安堵の表情を見せた。
彼女の血痕が点々と付着したそれは、川合俊子の部屋から持ち出したメモリースティックであった。
「三山さん、無理して喋らないで下さい。まだ容態が安定してませんから」
「急ぐんです。か、加藤さんを……」
脈を測っていた医師は、充血した目を見開いて訴えて来る三山に、気圧されそうになった。
「加藤さんというのは、お知り合いの方ですか?」
「大事な…大事な話があるんです」
医師は暫し返答を躊躇った。
意識が戻ったとはいえ、容態は正直言ってまだ予断を許さない。
何といっても、至近距離から銃弾を四発も浴びたのだ。
彼女の腎臓は、片方が損傷し、右の肺も穴が開いたのだ。普通なら死んでもおかしくない。
面会など無理だ。しかし、彼女は警察官であり、しかも事件の当事者である。
急を要する話とは、恐らく事件に関わる事に違いない。
「判りました。ですが、来て頂いても長い時間の面会は無理ですからね」
「あ、ありがとう、ございます……それと、私の…私の持ち物を」
「それなら、全部こちらにあります」
そう言って看護師の一人が、ベッド脇のロッカーから三山の私物を取り出した。
それを手渡された三山は、財布やケータイ電話等と一緒にあったそれを見て、安堵の表情を見せた。
彼女の血痕が点々と付着したそれは、川合俊子の部屋から持ち出したメモリースティックであった。



