「何でそう言うことを言うの?」 私は怒らずにはいられなかった。 「今日、先生が一人でいたとき 『満月』って誰かの名前を 狂ったかのように何回も 呼んでいて不気味だったの」 高島さんの顔は真っ青だった。 「尋常じゃなかった。 怖い。…先生が怖い。 ……いや、いやああああっ!」 高島さんは急に泣き崩れて いった。