幼馴染って微妙な関係であるからこそ


肝心なことを伝えられないままでいた


ずっとこのままでいいと


本心ではないのに


周りには、今までの関係性を崩したくないと


頑なに強がっていた





本当のことを言うと


どこかで彼との人生が交わることを


期待していた、ずっと






ちょっとだけ年上のキミが


いつの間にか


男の人に見えて


からかわれるのも


優しくされるのも


「キミ」だからこそ


特別で、意味があった



もう少し、もう少しこのままで、と


先伸ばしにしていたら


どこからともなく現れた


そんな女性が選ばれた