アクアマリンの秘密

「行きましょう!!」

「うん…。」

「覚悟を決めろ。」

「うん。」



覚悟なら決めた。
さっきの君たちの目を見た時に。

君たちの目は本物だ。
とても真っすぐで、揺らがない。逃げない。

だから…オレも逃げちゃいけない。そんな気さえしてくるよ。



「魔力が強いのは…こっちだね。」

「えっ?」

「強い力ってことは…もしかしたらビシアスかもしれない。
蒼刃が向かってるの?」

「えっと…多分…。」

「そっか。でも…。」

「?」

「蒼刃じゃちょっと分が悪いかもしれないな…。」

「えっ!?どうしてですか…?」

「とても…『水』の魔力に近い。
この力の主はこの海を操ってる。だから…。」



蒼刃の攻撃自体、届かないかもしれない。
海を操ってるということはそういうことだ。
海の水を全て使い、その力を最大限に発揮する…。
そんなことされたら近付くことすら…。