「うん。約束する。絶対に、忘れない」 紫貴の首にしがみつきながら約束すると、紫貴があたしの背中に手を回す。 顔を見たわけじゃないのに、紫貴が今微笑んでいるのが分かったような気がした。 心から、微笑んでいるような気がした。 「紫貴、―――愛してる」 誰よりもずっと。 愛しの、ヴァンパイア。 「恋愛ラビリンス―愛しのヴァンパイア―」 END