勇紅なら、 桜花のことを知っているかも しれない…!! 「ところでさ、 勇紅はこの子のこと 知ってるか? この子、迷子なんだよ」 修也は桜花のことを 切り出してみた。 まじまじと勇紅が 桜花の顔じっと見る。 桜花はじっと見られるのが 恥ずかしくなって 俺の後ろに隠れてしまった。 「ごめん。 知らねぇや…」 勇紅はお手上げという感じで 首を横に振って答えた。