壱が地下室へこもりきりになってから、数日が過ぎていた。


おばさんとおじさんには適当な言い訳をして、私はまだ長谷川宅にお世話になっている。


といっても、毎晩夕食をずっとご馳走になるワケにもいかず、ちゃんと家に帰ったりもしている。


朝起きて、ご飯を食べて長谷川宅にお邪魔して、昼は壱が家に一人だから一緒にご飯を作って食べて、

そして夕方には家に戻り、夕飯を食べてお風呂に入り、再び長谷川宅へ戻ってくる。


そんな生活リズムになっていた。


ややこしいけれど、壱といる時間が長ければ長いだけ、私にとっては幸せな生活だった。