＜２＞

気がついたときには、まだ眩しい光の中にいた。

でも、だいぶ目も慣れたようで辺りの景色がぼんやりと見えるようになっていた。

「おっ！気がついたか！」

瞬きを数回繰り返す。

ぼんやりとしていた視界が、はっきりとしてきた。

そして、その目に飛び込んできたのは景色よりももっときらきらと輝く生き物だった。

その生き物は嬉しそうな顔をして、こちらを見ている。

初めて目にするその生き物だが、なぜかとても懐かしい感じがした。

その生き物は両側からこの真っ白い体を包み込んこみ、柔らかく抱き上げてくれた。

今まで感じたことのない何ともいえない安心感。