相変わらず殺風景なリビング
オヤジ(my father)はまだ寝ているようだ
たぶん普通の家庭なら、朝日に照らされて温かい湯気が立ち込める食事がテーブルの上に広がっていて「わぁ、おいしそ~」
なーんていう子供たちの声が聞こえてくるだろう
家の場合、奇跡が起こらない限りありえない
おばさんなんか自分の朝飯だけ用意して、後は自分でどうにかしろ的にもくもくご飯を食べ始める
良くて、ご飯をついでくれるが月に一度あるかないかだ。
冷蔵庫にしまってあるサケフレークもしくは漬物、納豆で我が家の朝ごはんは終了
そもそも弁当だってほぼ毎日中身は同じ
いいかげん飽きるっていうぐらい野菜はホウレンソウ
中学の時はホウレンソウの代わりに永遠とブロッコリーが入れられていた。けどブロッコリーが苦手な自分にとってそれは最悪なメニュー・・
一度「もうブロッコリー入れないでよ!!」と文句を言ったら、次の日からホウレンソウになっていた。
あたしももちろん飽きた時には弁当の中身について抗議する、しかしいまのメニュー以外で手作りで作れる品数がないのがオバサンの本音だ。
それを分かっているから敢えて何も言わない、冷凍食品の方がおいしいなんて、口が裂けても言わない、言えない...
なんでかって?卵焼きを生まれて40数年近く作れなかったオバサンが、いま必死に毎日試行錯誤しているのを知ってるから
あたしのほうが上手いのも百も承知。けど、あれこれ文句言うと終いには「そんなに言うんだったら、早起きして自分で作れ!!!」そう言われるのがオチだから言わないだけだ。
早起きとかまじ無理だし、眠すぎていまにも倒れそうなのに、それプラス弁当作りとか確実におかしくなるわ。
まぁ、自分も不規則な仕事抱えながら子供の弁当作ってるあの人も相当めんどいだろうけどね
一応それはありがたいこととしておこう。



