4人でいるときは、ホントにゆるい話題が多い。
「あー・・・やべっ。」
2つずつ机を向かい合わせにして、4個を一つにするのがいつものお昼のテーブル。その途中で弁当袋の中をかき回しているヒロちゃんが苦い顔をした。
「どしたん?ヒロ。」
もう既に自分の弁当を食べ始めている真帆やんが箸を加えたまま問いかける。
「・・・やっちまったー。てへッ☆」
○コちゃんをまねて舌を上げ、やっちゃったアピールをするヒロちゃん。
「まさか・・・また?」
確信めいた瑠衣ちんが言うと、ヒロちゃん以外の3人が呆れかえった表情になる。
「誰か箸貸してくれーい!!!ご飯食えねえ!せっかく母ちゃんが作ってくれたのにっ!
母ちゃん箸忘れるとは何やってんだあー!!!!」
まあまあ、と3人でヒロちゃんを宥める。これで何回目いや・・・もっとやってる気がするが。。。ヒロちゃんは箸忘れの名人だ。
本人は断じて自分のせいだとは言わないが。お母さんも可哀想に、、、ってウチよりかマシか(笑)
こんなこともあろうといつぞやから真帆やんが割り箸を予備に机ん中に入れとくようにしてある。今日はそいつの出番である。
ガサゴソッ。机の中から引っ張り出した割り箸を片手にヒロちゃんへ差し出す真帆やん。
「はい。コンビニでもらったヤツ。」
ビニールが若干埃をかぶっていた。。。
「てんきゅーてんきゅー!あざっす!!!!」
ヒロちゃんはそれを握っていざ食おうと乗り出す。
「てか、ずっと机の中いたからほこってるよー一応外だけでも洗ってきた方がいいかも。」
真帆やんの優しき忠告を聞くと、勢いよく教室を飛び出していったヒロちゃんを眺めながら3人同時に、
「「「早っ(笑)」」」
と吹き出した。。。そんな感じのゆるーいランチタイム。



