「でーそれを何とか阻止するべくー、まぁマークは当然するけど・・・絶対そんなことむこうはお見通し。」
確かに。今まで徹底的にマークかかっていても、菅ちゃんは見事にそれをかわしてゴールを決めてきた。
「て、こ・と・で、この試合、敢えて菅ちゃんにはマークしないってのはどう?」
みーちゃんは意外な提案にみな目をまん丸にする。
「それってさぁ、他のメンバーにはもちろん・・・。」
臼ちゃんがみーちゃんの様子を窺いながら尋ねると、
「うん。あとは全員マークつける。ボールが菅ちゃんに渡ると恐いけど、そーさせないためにも他の子らのマーク厳しくいっといた方が効率上がる気ぃするんだよねー。」
なるほど。その方がやり易いな。
「いいと思う。」
夏が賛同する。それに私もポンちゃんも頷く。臼ちゃんも「よし!」と気合十分。
「んなら、行きますか!」
にぃーっと白い歯を見せて笑うみーちゃんに続いて、全員立ち上がった。



